2013年は、オリンピックの開催決定にわきました。2013年を表す漢字も五輪にあやかり「輪」となったとのこと。プロ野球は東北楽天が創立以来発の優勝を果たし、富士山が世界遺産に、「和食」が無形文化遺産に登録され、景気も回復の兆しが顕著となり、ここのところ例を見ないほど明るいニュースにあふれていました。
ですが個人的には、昨年は我々に対して数多くの「宿題」を出されたような気がしています。もちろん、それは必ずしも悪い意味ではありません。とはいえ、その重責に身を引き締めるべき我々が、それを忘れて浮かれてしまっているようで、何か危ういものを感じてしまいました。オリンピックを引き合いに出せば、福島第一原発のことは言うに及ばず、国立競技場のデザイン（費用負担）のこと、交通機関の整備再編のことなど早々に多くの課題が浮上している中、開催を主導してきた東京都の知事が個人の問題から辞任に追い込まれるという状況です。原発だけではなく東日本大震災の復興も道半ばですし、今年は消費税増税など様々な社会的、政治的課題があるにもかかわらず、今の日本にはあるべき緊張感がどこかしら欠けているようで、なんとなく重たい気分で新年を迎えてしまいました。
小生ごときがえらそうなことはもちろん言えませんが、それでも、この国の一員としてできることは何か、今年はよく考えたいと思いました。
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末筆ながら、本年もよろしくお願い申し上げます。