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新年のご挨拶(西暦2019年)

謹んで皆様に、新年のお喜びを申し上げます。

新年早々お詫びから申し上げなければなりませんが、毎年やっていた新年のご挨拶は3年ぶりとなってしまいました。その間、ご心配を頂いた方からお問い合わせのメールをいただいたりもしましたが、小生の心身には特段問題はありません。ご心配をおかけした皆様には大変申し訳のないことで、改めてお詫び申し上げます。
2回もサボってしまったのは、これというわけでもないのですが、一応書こうかと思ってPCの前には座るものの、どうにも筆が進まず、ずるずると時機を逸してしまった、というところです。以前は割合に好き勝手なことを書き散らしていただけとはいえ、それなりにキーボド上で指が動いたのですが。
とはいえ、なによりご心配をいただいくくらいに読んで下さる方もおられることに気を取り直しまして、今一度心機一転でもう一度続けようかと思います。皆様、改めましてよろしくお願い申し上げます。

さて、まず昨年の出来事から振り返りますと、読売新聞の10大ニュースでは羽生選手の活躍がトップを飾ったようですが、西日本の豪雨災害や、北海道の大地震など災害も多く、特に今年は地震による北海道全域の停電など、必ずしも「天災」と言って済ませられないようなことも多くありました。
以前からこの場でも申していたと思いますが、正直、今の日本では経済合理性を理由として一極集中やインフラの脆弱化が、恐ろしい速度で進んでいるような気がします。特に全道停電の件は、自分の意見としては経済合理性を優先した一極集中と、想定の甘かった「危機管理」が招いた結果という気がしており、それを見直す良い機会だったと思うのですが、ネットやマスコミの議論は得てして原発推進と再生可能エネルギーの2派の争いに矮小化されがちで、何か見当はずれの議論に収取していた気がしたのが一番の気がかりでした。
一方で、官公庁、医科大学、あるいは複数のスポーツ団体で、様々な不祥事の発覚や告発がありました。官公庁はもちろん、こういった組織は「公共的」性格を認められ、様々な補助金や優遇の対象になっているはずですが、当事者たちのあまりに「公共心」の感じれらない弁明や処分、何よりも全く自浄能力を感じられないことに強い失望を覚えました。その意味では、個人的にはNHKという組織の、明らかに全世帯からの受信料徴収とその既得権益化に向けたとしか思えない様々な動きに、長年NHKを信じ、契約してきた身として、特に失望を強く感じています。
日本という国が低迷を初めてもう30年になろうかと思いますが、その根がまだまだ深く、膿を出せていないのが現状という気がして、言い換えるとまだまだこの国は「底をついていない」感があります。

新年ですから本当はもっと明るいことを書きたい気もしますし、そうすべきなのかもしれません。ですが、言い訳になりますがそれが2年ほど、自分がこの欄を書けなかった理由のような気もします。現状は現状として厳しく見つめることが、これからこの国が本当の意味で再生していくために必要なことと思え、今年はこういう文章になってしまいました。
とはいえ、その意味では元号も変わり、2020のオリンピック、それ以上に自分が期待する2025年の大阪万博と、日本の再生に向けた足掛かりとなりそうなイベントはたくさんあります。小生も、この国の一員として、何かできることを見つけたいと願い、ご挨拶とさせていただきます。

末筆ながら、本年もよろしくお願い申し上げます。

2019.1.3

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