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新年のご挨拶(西暦2023年)

皆様、新年いかがおすごしでしょうか。

ようやくコロナ自体は落ち着きが見えてきた感はありますが、まだまだ油断のならないところ、自分もできることをするしかないとは思うところです。おそらくは年末年始もなかなか休まらなかったと思う医療関係者の皆様に、あらためて感謝の意を表したいと思います。

さて、昨年の事件と言えば、なんといってもウクライナです。ウクライナばかりか自国の人々にも多大な犠牲者を生んだロシア、というよりプーチン氏の所業には怒りというより悲しみしか感じないところですが、むしろそこは多くの人たちがおっしゃっているところ、私如きが口を出すまでもないところですので、あえて控えさせていただきたく、ご容赦ください。

その一方で、いかに自分たちの「今」というのが脆いものなのかということを感じずにはいられませんでした。コロナもそうでしたが、何十万何百万という人々が、自分たちにはそれこそどうにもできないことで、自分や家族の生活を壊され、時には命まで落とすということがこうも立て続けに起こると、いろいろ考えてしまいます。
そんな中で気になるのは、ネットでこれらを「自業自得」とでもいうような言説の多さです。高校時代のことですが、同級生が落石につぶされて亡くなった方のニュースを見て「落石ぐらいで潰されるような車に乗っているほうが悪い」とか言っていたのですが、そんなレベルの暴論が少なからず目に入り、それに賛同を示すカウンタが信じられないような数値を示しているのを見ると、背筋がすーっと寒くなるのを感じます。

自分自身のことを思えば、親兄弟はもちろん、多くの友人や恩師、先輩たちに恵まれた結果が今の自分です。もちろん、はばかりながら自分自身も相応の努力はしていたつもりですが、それだけで今の生活を得たわけではなく、多くの人の助けと、運にも助けられた結果であることは、ほかでもない自分自身が否定することができません。

逆に言えば、コロナやウクライナ紛争の犠牲者に、今、自分たちが「なっていない」ことは、少なからず「偶然」に支配されていることを認めざるを得ません。人生はそういう多くの偶然により、転落したり浮き上がったりするということが、50歳を超えてこの身に痛いほど染みてきた今だからでしょうか、そういう犠牲者たちを指をさして笑うような、一部有名人を含む人たちをネットで多く見かけて、悲しいような寂しいような、何とも言えない感慨を覚えることが多い、年明けでした。

一日も早くウクライナの戦火がやみますよう、そして、不穏な空気を感じずにいられない我が国周辺を含む世界で、これ以上何も起こらぬ一年でありますよう、心から願います。

末筆ながら、本年もよろしくお願い申し上げます。

2023.1.7

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