ユニットマーケット
新世紀に寄せて
とうとう、21世紀がやってきました。
当ページが扱っております、単位変換というテーマは、時代の流れと非常に深いつながりのあるものと心得ます。国際単位系、いわゆるSI単位が制定されたのは、1960年、それから40年近くの時を経た1999年に日本では計量法の経過措置が終わり、SI単位に原則基づいた単位系が使用されはじめた段階です。
海外では未だにヤードポンド法が大っぴらに使用されていたり、法制上はSI単位を使うこととなったにしろ、未だにエンジンの出力を馬力で言った方が通じやすいこととか、NやPaといったSI単位では未だに通りにくく、しばしば誤解のもととなったりしているわけで、今後、単位系が約束通りにSI単位に統一されて行くのか、それともまたどんでん返しでどっちか違う方へ転んで行くのか、それは今後のお楽しみ、といったところでしょうか。
ですが、ボーダーレス化が叫ばれて久しい昨今、方向はどちらになるにせよ、単位がある一つの方向へと統一されて行くのは間違いないと思います。今はその過渡期であり、一番の混乱の時期なのでしょう。当ページのような拙いページが、多くの方に御利用頂いているのはそんな状況の表れかもしれません。
日本で、計量法が改制され、尺貫法が廃止されたのは1951年のことといいます。それ以前から実質的な移行がはじまっていたにせよ、数十年で移行は成し遂げられたと見てよいでしょう。今のような情報化社会では、変化はその何倍も早くやってくるに違いありません。きっと、今世紀の半ば、もしかしたら10年もしたら、当ページは役目を終え、忘れ去られるかもしれません。たぶん、度量衡という言葉が使われる最後の世紀、当ページもその流れの中で、小さくとも価値あるページとなれるよう、精進したいと考えております。
当ページが役目を終えるその日まで、皆様のご愛顧を願いまして、世紀初頭のご挨拶とさせていただきます。
2001.1.5
参考文献:「SI単位ポケットブック」国際単位研究会 編 日刊工業新聞社 刊
Unit MARKET Homepage へ戻る
mailto:master@unitmarket.jp